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雑木の庭つくり日記

千葉県佐倉市の庭 井戸小屋の足元工事   平成24年3月3日



 1月に完成した茅葺き屋根の井戸小屋。その足元の石工事に昨日から取りかかっています。



 この家の庭にもともと石がたくさんあったから、その石を使って庭を再構築します。必要な土留めや伝いの機能を果たしながらも、石の景としての強弱をバランスよく整えて、見ごたえのある景色を作っていきます。立体感のある足元の景色が生まれてきました。



 足元が引き締まってくることで、茅葺き屋根の風景がより一段と引き立ってきます。これが造園という仕事だと感じます。
 何かをつくり、そしてそれを風景として調和させてゆくのが造園の仕事です。



 お施主のAさんの主家玄関への伝いも施工中です。石を組み、そして木を植える、その繰り返しのたびに、一つずつ景色が生まれてきます。
 広いだけでなく高低差のある敷地条件が、面白い造園の余地を造り出します。
 1日作業するごとに景色が変わる、明日は何しようか、考えているとアドレナリンが体の中に充満してきます。
 
 
 
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神奈川県藤沢市の庭 植栽第2弾   平成24年2月28日
 

 輸入住宅のグッディホームズの本社事務所の植栽は、2週間に1度のペースで植栽を進めています。今日でトータル3日間の作業を終えて、ようやく敷地の半分程度の樹木植栽が終了したかな、というところです。

 丁寧なテクスチャと素材の温かみが活きた家で、家によい質感が感じられます。広い敷地に木々が入るたびに、家屋が馴染んで、更に美しく引き立ってきました。



 家屋周辺の近景植栽が今回でようやく終わりました。家際の木立は家屋を美しく見せるだけでなく、夏の木陰や揺れる枝影を室内に届けてくれて、暮らしを心豊かにしてくれます。
 近景植栽スペースをどのように配してゆくかが、心地よい雑木の住まい造りのための最大のポイントになると考えています。



 芽吹きの時期が楽しみです。白い壁面に新緑の葉が影を落とし、それはそれは美しい家屋の景色を見せてくれることでしょう。

 

 玄関前の樹木植栽も終わり、あとはアプローチや細かな地表の仕上げとなります。
 しかし、次にこの庭にの工事にかかるのは、おそらく半月以上先のことになります。

 こんなペースでゆっくりじっくりと植栽工事を進めさせて下さる会社の皆様に感謝申し上げます。



投稿者 株式会社高田造園設計事務所 | PermaLink
まだまだ続く、千葉県佐倉市の庭造り   平成24年2月21日
 かなり以前からかかり続けている千葉県佐倉市の庭造り、とびとび日程で今もまだ施工中です。
 「いつ終わるんだろう・・」お施主のAさんのあきれ声が聞こえそうです・・・。




 庭の一角に施工中のベンチとテラス。明日完成予定です。芝生と木漏れ日の明るいベンチ広場になります。



 奥庭から樹木越しに垣間見たベンチ広場の様子です。
 奥は隣接するマンションが気になりますが、落葉樹の新芽が芽吹く頃にはきっと、緑の枝葉が周囲の家屋を心地よく見え隠れさせてくれることでしょう。



 施工面積800坪という、広大な庭スペース。全てを自立した雑木林の下の空間に仕上げていきます。
 造園工事も工程的にはようやく折り返し地点を過ぎたように感じますが、それでもこの庭のメインの工事は実はこれからです。

 春の新緑がとても待ち遠しい庭です。この庭は6月完成予定?・・です。
我がことながら、完成が楽しみです。

投稿者 株式会社高田造園設計事務所 | PermaLink
風景をつくる 木立を植える    平成24年2月10日



  ここは神奈川県藤沢市 輸入住宅グッディーホームズの新しい事務所兼モデルハウスです。
 昨日、植栽にかかり始め、家屋際の木立植栽のほんの一部分が終了しました。



 今年に入って、これで6件目の植栽です。ひたすら木立を植えて、家屋の風景をなじませるのが私の仕事です。



 家屋西側の家際植栽を終えて、続きは2週間後です。葉を落とした冬の木立ちですが、幹や枝のラインが青空に美しく映え、白い壁に幹枝の影を揺らします。

 竣工はちょうど春の芽吹きの頃になります。完成したら家屋は木立の向こうに美しく自然と溶け込んで見えることでしょう。
 木立ち越しに溶け込む住まいの美しい佇まい、いつもそれを夢見ながら木々を植え続けます。



そして、今日訪れたのは真鶴の庭です。
海を見下ろす傾斜地の庭造りもいよいよ大詰めです。



 そして今日からは、家屋の上段側の空間作りに取り掛かります。
傾斜地の下にひたすら石を積み、木立を植えて道を作り、空間を作り、そしていよいよこの広大な敷地の最後の空間、家屋上部空間の工事にかかり始めました。



 この自然な地形と野原の心地よさ、海への眺望を活かし、土地に敬意を表しつつ、少しばかり土地をいじらせていただくのです。



そしてここは、先週終了した木立の植栽です。埼玉県坂戸市、町野皮ふ科医院の駐車場わきの緑地スペースに常緑落葉混交林を植栽しました。



 駐車場脇の植栽地の幅はわずか80センチですが、そこに高さ5~6mの木立を出現させました。
 奥の医院建屋周辺の木立は、一昨年に竣工した医院中庭の植栽です。

 そして今回の2期工事で植栽した駐車場脇の木立と、奥の中庭の木立とが一体となって、木々に包まれた病院と駐車場の風景が生まれました。

 木々が繋がり、そしてはじめてその土地の風景として景色を潤してゆきます。



 葉を落とした冬枯れの木立のシルエットが青空をキャンバスに浮かび上がります。
 
 西へ東へ、南へ北へ、来る日も来る日もひらすら木立を植え続ける。そんな日々が続きます。
 そこに植えてしまえば、木々はその土地の風景を作ります。

 そして、そこに暮らす人たちが毎日目にする風景を作るという責任。植えた木立が健康に、美しく、そしてその土地の風景としてなじんでゆくよう、そんなことばかりひたすら考えて、今はただ、黙々と木々を植え続けています。



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再び真鶴の庭 外空間つくり     平成24年2月2日

昨年から取りかかっている神奈川県真鶴半島の庭、今日から3期工事を再開しました。



 傾斜地に新たに建てられたTさんの住まい件アトリエは、半島の海を見下ろして佇んでいます。



 家屋正面の植栽によって、広大な海の視界を遮ることなく家屋の景を潤します。春になると木々は芽吹き、そして夏には葉を茂らせて木陰を作り、南国の強い日差しから家屋の環境を守ります。




 半島の地形は急峻で、この家屋も急傾斜地の中腹に位置するため、石積みによって段上の地形を作りました。
 積み石は地元真鶴で産出する小松バサ石を用いています。



 家屋の下段、崖の中腹に高さ2m、長さ60mに及ぶ石垣を積み、平らになった中腹のスペースに、明るい木立の中の回遊路をつくりました。



 傾斜地をうまく生かしてゆくことで、変化のある面白い庭空間が生まれてきます。
 木々が育ち、この土地に溶け込んできた時、この道は木漏れ日の下の明るい小道となることでしょう。

 

 海へと続く車道のベースコンクリートは昨年末の仕事です。これからこの車道とその周辺、家屋の上部の外空間を順に仕上げていきます。

 この土地らしく美しく調和した南国の庭の景色が完成するのは4月予定です。
 どんな美しい景色が生まれるか、我ながら、とても楽しみです。
  

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