造園設計施工業務縮小のお知らせ 2020年9月15日
業務の内容を段階的に絞り込んでまいりますので、ご確認くださいますようお願いいたします
お客様各位
造園設計施工業務の受注および、一般個人庭園のメンテナンス業務 段階的縮小のお知らせ
平素は大変お世話になっております。
この度、環境活動に注力するため、㈱高田造園設計事務所における一般個人庭園設計施工の受注をと、個人庭園のメンテナンス業務を段階的に縮小することになりました。
環境再生を伴う造園環境設計施工については、引き続き継続してまいりますので、お問い合わせください。
また、これまでうちで提供した造園メンテナンスについて、可能であれば他へ引き継ぎながらも、強い要望がございましたらなるべく対応いたしますが、時期や回数については変更をお願いする場合がございます。
大変恐縮ながら、予めご了承くださいますようお願いいたします。
長年お世話になってきましたお客様方々には、ご迷惑をおかけすることになるかもしれません。また、長らくお付き合いくださったお客様にも心惜しく、こうした変化は寂しいものがございます。
また新たな形でお付き合いが継続すればと思いますので、どうかご理解いただきますよう、心よりお願い申し上げます。
メンテナンスについては、今後、当社を卒業した弟子たちあるいは雑木の庭を理解する同業者への移行をお勧めいたします。また、その際の相談については、いつでもご連絡くださって構いません。
なお、子供たちのためや未来につながる環境の再生業務、あるいはその啓蒙、環境危機に際して本質的な面を共有できてなおかつ、時代的意義のある業務については、個人、法人、市民団体、行政団体の区別なく今後も継続して承ります。
私は東日本大震災を契機に、非常事態においてのセーフティネットとしてのダーチャ活動や、いのちを支える根本である環境再生活動及びその啓蒙に軸足を移してまいりました。
2016年からはNPO法人地球守を設立し、造園の仕事と並行して環境活動、啓蒙活動を行ってまいりました。
そして、2019年秋、再三の台風被災、会社をあげての被災地支援活動を経て、昨年12月、民間企業初となる環境・気候非常事態宣言をいたしました。
本来「非常事態」と言うのは、「通常の状態」に戻ったときに終了しますが、今迎えている環境非常事態は、残念ながらこのままでは終了することはないでしょう。
終わりのない非常事態に際して、これまでの仕事をきちんと整理して、やるべきことに注力してゆくことを決意した次第でございます。
私はこれまで各地の山林、被災地等に足を運び、環境荒廃の進行具合を調査観察し続けてまいりました。
また、その本質的な原因と再生方法について、できる限り周知に努めてまいりました。
環境の問題は今、手遅れ寸前と言われながらも、現代社会はその問題の本質から軌道修正することはなく、自然災害、感染症等、環境悪化に起因する生命や文明社会の問題は日ごと年ごと深刻化することが確実な情勢と認識するに至りました。
今後ますます、想定外の危機的な事態は増してゆくことでしょう。その際、われわれは、できる限りの被災者支援活動や環境再生活動および本質的な気付きを促す活動に注力していかねばなりません。
こうした事態を招いてしまったのは、私たち現代に生きるすべての大人の責任でございます。
私たちが環境の恵みを享受しつつ豊かに生きてこられたのは、ひとえに代々の先祖が守り伝えてくださったお蔭でありながら、私たち現代人は、果たして子孫に感謝される存在と言えるでしょうか。
一時の利便とお金のために環境を壊し、安全で豊かな未来を奪い、そしてその危機を認識しながらもなお、生き方や行動を変えることなく、次世代の希望を奪い続けているのが我々の姿です。
加速的に悪化してゆく社会、環境を目の前にして、微力ですが、少しでもよい未来のため、少しでもよい環境を子供たちに手渡してゆくため、力を尽くしていきたいと思います。
また、そうした、軌道修正の道筋を示すことも、私たちの次なる使命の一つと考えます。
ご迷惑を心よりお詫び申し上げます。
同時に皆様もまた、今の時代、そして未来のために何をすべきか、本気で考えていただくきっかけとなればなお、幸いです。
長くなりましたが、今後もまた、仕事と言う形ではなく、未来のために生きる者同士として、ご縁が繋がればとてもうれしく思います。これまでどうもありがとうございました。
令和2年9月15日 ㈱高田造園設計事務所代表取締役 高田宏臣