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雑木の庭つくり日記

梅雨の晴れ間に         平成25年6月22日



 久々の青空。白い建物は、6年前に建てた事務所の囲炉裏小屋。
小屋の周囲に植えた木々が大きくなり、そしてこの一角が周辺の緑と繋がってくると、それは、この土地の麗しい景色の一隅となるのです。

 緑は育てるもの、繋げてゆくもの、一つ一つの点としての緑が繋がり、そして時間をかけて、潤いある風景が生まれます。



 今日手入れに訪れたのは、茨城県坂東市のUさんの庭、竣工して早くも3年目となり、その住まいの風景はUさんの暮らしを刻みながら、清らかで落ち着いた心象風景へと昇華してゆくようです。



 木々と共にある暮らし、心を映す風景。生き物の気配。いのちの営み、そこに住まれる方に、清らかな草木は様々なことを語りかけてくれます。

 そしてそれは時に癒しになり、時には元気を与えてくれます。そんな空間が増えていけば、世の中はどれほど優しいものになることでしょう。
 そんなことを願いながら、Uさんご夫妻との一期一会の語らいを楽しみます。そんな至福の時間を持てるのも、この仕事のおかげです。

 

 
 

 

投稿者 株式会社高田造園設計事務所 | PermaLink
事務所の睡蓮              平成25年6月20日



 事務所の資材置き場の水鉢で、睡蓮が咲きました。この鉢に睡蓮の鉢を入れてから、3年目で、やっと咲きました。



泥中の花、この泥の中で3年間、ひっそりと生きてきて、そして開花の準備をしていたのでしょう。



 そして、今を盛りに咲き誇る事務所のユリは、今度は美しいピンクの花が開いています。

このユリの花を見たお花の先生が、こんなメールをくださいました。

「ほんとうに、きれいな百合の花ですね。
心や身体の元気が出ない時、流れ行く雲を眺め、木々を揺らす風を感じ、咲く花に、力を分けてもらいます。
この緑豊かな庭を、造って頂き、ほんとうに有難いと思っています。ベランダから眺める木々に助けられています。
お忙しい毎日でしょうが、どうぞ、くれぐれもお身体、大切にしてください。

我が家の庭は元気です!今、ヤマボウシがきれいです。」

 庭を作らせていただき、その価値は、完成したときの見栄えでは決してなく、その後、5年10年の先にまで、そこに住む方々に緑と共に生きる喜びや幸せを、日々呼吸していただきながら暮らしてもらえること、大切なことはそんなものだと、こんなコメントをいただく度に確信させられます。

 マザーテレサの言葉、

「大切なのは、どれだけたくさんのことをしたかではなく、どれだけ心を込めたかです。」
と言います。

 これからも、全身全霊を込めて仕事し続けたい。
 逆境の中の忙しさの渦中でつい見失ってしまう大切なことを思い起こさせてくれるのも、ありがたいお客様方々のおかげです。


投稿者 株式会社高田造園設計事務所 | PermaLink
佐渡島のユリに           平成25年6月16日



 梅雨空の雨に打たれながら、昨年の秋に訪ねた佐渡島で入手したユリの花が、露に濡れつつ次々に咲いています。



 8か月前、紅葉の美しい頃でした。あの時も雨の中。
 トキ保護センターで12個の球根を入手し、そしてそのすべてが今になって次々に、色とりどりの花を咲かせてくれています。
 一人、過ぎた日々の思い出と共に、この花を見つめます。
 ユリって、こんなに美しいんだ、今更ながら、鮮やかな花に心打たれます。

 今年も、すでに後半となりました。
 月日は矢のように過ぎ去っていき、そして後戻りする術は誰にもありません。

 4日間も降り続く雨、仕事は山のように積み重なっているというのに進まない焦り。

 今朝、手入れに廻る予定だった、老夫妻Tさんに、作業順延のお電話をします。

「Tさんおはようございます。すいません。この雨なので、手入れはまた延期させていただけますでしょうか。」

Tさんは、電話口からもその笑顔のぬくもりが伝わるほどの温かな口調で、応えてくれます。

「この雨じゃ仕方ないですね。高田さんも仕事が進まなくて大変でしょう。都合のよい時でいいので、また連絡くださいね。
 高田さん、体調はどうですか。」

Tさんの温かな心配りに、胸がぐっと詰まります。
Tさんの方こそ、私よりもよほど体を悪くしているというのに・・・。

「ありがとうございます。体調、そうですね、、ぼちぼちというか、、、でもお陰様で以前よりはだいぶ良くなりました。
 ただ、仕事が溜まって、お客さんに申し訳なくて、正直ちょっと今は、弱気になってしまいますね。」

 10年来、親しくお付き合いさせていただいたTさんにだから、こんなことも話せる。

「無理しないでくださいね。体には敵いませんから。しっかり休んでくださいね。」

「ありがとうございます。Tさんこそお体労わってくださいね。」

心から、そんな言葉があふれ出る。

 人はいつも一期一会、そしていつも、その一瞬のひと時を共有するのでしょう。そう考えると、一時も粗末にはできないという、真実に、切なくなる時が、きっと誰にもあることでしょう。
 人は年を経るにつれて、その瞬間を生きていることのはなかさや、かけがえのなさを、より深く知るのでしょう。

 Tさんの方こそ、大変なのに、私の体調まで心配してくれるという、なんというありがたさ。



 時は流れて、そして8か月前に植えつけたユリの花が今、咲き始めました。
 


投稿者 株式会社高田造園設計事務所 | PermaLink
樹木ポット苗つくりワークショップ     平成25年6月9日

 体調不良のため、長い間ブログの更新を怠ってしまい、大変申し訳ございませんでした。
 私、高田は不死鳥のごとく復活いたしました。日本の緑のため、子供たちの心に木を植えるため、私たちにはまだまだたくさんの、天から与えられた役割があります。
 さて、これからまた、新生!高田造園として、皆様のために尽くしていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。



 日曜日の今日は、昨年拾ったどんぐりのポット苗つくりワークショップを当社敷地にて開催いたしました。
 主催は、地産の森林資源を住環境や暮らしに活かし、潤い溢れる豊かな暮らしの舞台つくりを提唱する団体、NPOちば山です。



 育苗トレイにて発芽したコナラやカシの苗木を、ポット苗に移してゆく作業です。
こうした作業は大勢でやるのが一番です。
 苗木つくりの楽しさを、地元の子供たちと共有するのです。



 土を配合し、苗木をポットに植え付けする子供に、、



できたポットをトレイに移す子供。自然と役割分担が生まれます。



大勢でかかれば、次々にポット苗が完成していきます。



 できたポットに水やりするのは幼稚園の子供達です。
 楽しげに、そして真剣に苗木に水やりする子供の真剣なまなざしに心打たれます。



 土に触れ、そして小さな木の赤ちゃんを優しく大切にポットに植えてゆく。
 子供も大人も夢中になるのが苗木つくり。そして、それが私たちの心を育ててくれます。

 子供たちの真剣な表情。もちろん大人の表情も美しい。
木を植えるということ、未来を潤すということ、そしてそれはそのまま、私たち自身の心を潤してくれるのです。

 本当に、こんな素晴らしい仕事ができる自分の境遇を、今はとても幸せに感じます。
ご参加くださいましたご家族の皆様、本当にありがとうございました。




投稿者 株式会社高田造園設計事務所 | PermaLink
お客様 お問い合わせくださる皆様へ   平成25年5月14日
 
 お客様、お問い合わせくださられた皆様へ

 いつもたくさんのお問い合わせやメールをいただき、皆様に心から感謝申し上げます。
 温かなメールや、たくさんの庭のご依頼をいただくたび、そんなありがたい皆様のために尽力したいとの、報恩の気持ちに駆られます。

 今、業務集中に加えて、まだ体調が本調子でなく、メールの返信や設計業務等への対応が遅れがちになり、大変ご迷惑をおかけしております。
 
 どうか、今しばらくお待ちくださいますよう、大変恐縮ながらもお願いしたいと思います。
お急ぎの御用の方は、恐縮ですが、代表の高田携帯電話に直接おかけいただければ幸いです。

 高田携帯;090-1858-0453

 手入れのお客様、順番に廻っておりますが、6月いっぱいまでに、一巡できるように心がけております。なお、お急ぎの手入れをご希望の方は、恐れ入りますがその旨をご連絡くださいませ。
 状況に応じて優先的に対応させていただきます。

 皆様のたくさんのご依頼ご要望、そしてその後の温かなお付き合いに、とても感謝しております。
 
 今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。

高田宏臣 合掌  
 

投稿者 株式会社高田造園設計事務所 | PermaLink
         
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