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雑木の庭つくり日記

江戸川区の庭 竣工1年目の手入れ 平成22年12月17日

 昨年の11月に竣工した東京都江戸川区のUさんの庭、竣工1年後の手入れにうかがいました。



 温暖な都内の環境のせいか、12月半ばを過ぎた今も美しい紅葉が残り、今年1年間の木々の成長によって住環境がさらに潤い豊かに成長しているようです。



 空間に木々のしなやかな枝葉があることで、家際に光が揺れます。木々によって生まれる光と影が、豊かな空間の存在を実感させてくれます。



 枝葉越しに見る3階建の2世帯住宅です。自然樹木の枝葉が、移り変わる光と影の風景を日ごと時間ごとにゆったりと演出し、刻一刻と景色を変えていきます。



 デッキ際の1本のコナラの木。私の庭では外周をあまり目隠しすることなく、それでいて周囲の気配や視線が気にならないような配慮を心掛けています。
 そのために大切なのが家際の雑木植栽です。これが家際や窓際に夏の家屋を冷却する効果的な木陰をもたらすばかりでなく、2階窓の景も潤してくれるのです。



 雑木越しに見た主庭の様子です。駅前に区画整理されたこの住宅地に、点としての森が現出した感じです。
 西へ東へと、造らせていただいた庭の手入れにうかがう度、庭の成長が楽しめます。造った庭、そして庭の面倒を見させてくださるお客様からいただく至上の幸せを感じる時間です。





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練馬区の庭 施工9ヶ月後の手入れ  平成22年12月8日

 今年の3月に竣工した東京都練馬区Nさんの庭、今日は施工後初めての手入れにうかがいました。



 土の状態が良いこの庭では、木々は植栽後1年足らずで良好な成長を見せてくれました。
 成長に伴い、それぞれの木は周囲の他の木々との共存を模索し始めるのです。
 スペースを取り合い、必要な光を分け合い、それぞれの空間に枝葉を伸ばしていきます。それが、木々がその地になじむということです。



 家屋東側の通りに面したスペースの植栽の様子です。
 私たちの庭つくりでは、2階窓を含めた家屋室内からの窓越しの景を木々によって緩和することを大切に考えます。
 1階部分だけでなく、2階の窓からも枝葉越しに周囲を見せることによって、潤いある景を室内に届けます。
 解放感や明るさを損なうような完全な目隠しをすることなく、樹木越しに周囲の景色に視界を繋げてゆくことで、この家屋を街の景色の一つとしてなじませていきます。
 窓の近くに枝葉があると、室内に差し込む日差しが揺れて、落ち着きのあるゆったりした時間と空間を感じさせてくれるのです。




手入れが終わる頃、うす暗くなった庭に明かりがともります。明かりに照らされた庭の表情はまた違った楽しみを見せてくれます。
 木々の存在が明暗をつくり、そして夜の庭に点在する明かりがコントラストを強調して、空間を華やかに演出します。



 窓際の植栽越しに見た、室内の明かり。樹木と光がなんとも温かな雰囲気を感じさせてくれていました。
 木々とともにある暮らしは、なんとも表情豊かな幸せな時間を住む人に与えてくれるようです。


 
 
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投稿者 株式会社高田造園設計事務所 | PermaLink
千葉県流山市の庭 施工後半年目の手入れ 平成22年10月24日

 今年の5月に完成したばかりの千葉県流山市Sさんの庭、昨日手入れのために訪ねました。
 今回が施工後の初めての手入れです。




  夏を乗り越えられずに枯れてしまった木は1本、大方の樹木下草は、この猛暑を無事に乗り切って、枝葉はこの環境になじみ始めていました。



 植栽後わずか半年目であるにもかかわらず、木々は上空の空間を分け合うように伸長していきます。それを手入れによってさらに良好な状態へと誘導していきます。



 植栽後半年目では、まだまだ緑の深さは十分ではありません。植栽後1年目となる来年の春には緑の深さはさらに倍増することでしょう。住まいは美しい自然樹木の中に、今後ますます溶け込んでゆくことと思います。

 


 

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秋の手入れ   平成22年10月19日

 昨日、手入れのために2件ほど、以前につくらせていただいたお庭を廻りました。



 千葉県松戸市Kさんの庭、手入後の様子です。施工後3年目の秋の手入れとなりました。
 雑木の庭を管理する際、私は春と秋の2回の手入れをお勧めしています。
 秋の手入れの際には、寒くなる時期の日差しを庭に取り込むべく、かなり明るめに枝葉を間引いていきます。この時期の落葉樹の手入れでは、大きな枝を外しても木に対してあまり負担をかけないうえ、大きな切り口からの病原菌などの侵入リスクも低くなります。
 また、これから冬にかけて葉の蒸散作用が弱まって幹枝の含水率も下がってきます。そのため木材腐朽菌などの侵入リスクも下がり、大枝剪定による木へのダメージを最小限に抑えることができます。



 手入後の庭は随分と明るくなります。光と風と空間の適切な確保、それによって庭の健康を守ることも、雑木の庭の手入れにおける大きな目的になります。



 3年目となると庭はますます自然に近づいていきます。手入後の庭には秋の柔らかな日差しが差しこんでいます。
 同じ日差しでも季節によって、雑木の庭はさまざまな表情で季節の移ろいを感じさせてくれます。



 そして2件目に訪ねたのは千葉県船橋市Mさんの庭です。今年の2月につくったばかりの庭です。
 毎日この庭を目にするMさんには分かりにくいようでしたが、庭の木々は確実にこの場所になじんできました。
 厳しい夏を乗り越えて着実に木々がなじんできた背景には、この庭をとても大事にされるMさんの努力が想像できます。
この夏は毎朝仕事前、5時から水撒きをしてくれたようです。こうしたお施主の愛情に木々は必ず答えてくれます。



 西日差し込む玄関ポーチ周辺の木漏れ日です。植栽スペースはわずかながらも、配置を工夫して植栽したおかげで、数年後には夏の西日を大方シャットアウトしてくれることでしょう。

 健全に美しく庭を育てること、その手助けが私たちの手入れです。




 
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千葉市美浜区の庭 施工後3年目の手入れ 平成22年10月3日
 2年前の夏に施工した千葉市美浜区F氏邸の庭、施工後2回目の手入れです。



 一般住宅としては大型のRC造りの家屋です。2年経過したコナラなどの雑木が、RCの壁面に木漏れ日を揺らしています。大きなコンクリート家屋も自然樹木の幹や枝葉越しになじみつつあります。



 植栽時に比べて木々のスケールが増しています。それを、この庭の限られたスペースの中にあってもなお、上空の空間を最大限に活かして樹木の効果を発揮するよう、手入れによって誘導します。
 これが庭を造ってわずか2年後の木々の姿です。威風堂々とこの庭の環境を改善しています。



 そして、木々の成長とともに庭空間の広がりはさらに深みを増してゆき、深遠な森の雰囲気も深まっていきます。
 10月の日差し差し込む手入れ後の庭、いつの間にかやってきた今年の秋を感じさせてくれました。





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