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雑木の庭つくり日記

病が教えてくれること     平成29年3月12日


 子供の寝顔ほど、親を無上の幸せに導き癒してくれるものもないものでしょう。
 ここ2か月近く、原因不明の体中の痛みに耐える僕の次男と向き合いう暮らしが続いております。

 お待たせしているお客様、個人的な事情で大変恐縮ながら、家族の病と仕事との両輪の暮らしが続き、仕事の予定がずれこんでしまっております。
 どうかご了承のほどお願い申し上げます。施工が始まれば、私は常にその時の自分の最善を庭環境作りに尽くします。
 人任せにすることなく、私自身が施工の最前線で常に自分の心を投入してきましたし、これからもそうありたいと思います。
 いつもお客様にはお待ちいただくほかないものですが、待ってくださるお客様の存在はとても大きな励みになります。心からの感謝を込めて、これからも何卒よろしくお願い申し上げます。

 息子の不調のことで、大変多くの方に心配をおかけし、そして様々、応援してくださいました。おかげさまで息子は、断続的に強い痛みに襲われながらも、行きつ戻りつ、体の力は回復してきているように感じます。
 この間、自然と一体であるべき体の力を再生する視点での様々な治療、驚くべき効果の療法を知りました。
 環境が壊滅的なまでに急速に衰える今、環境の一部である人も健康でいられるはずがありません。しかも、そのツケは常に小さな命、子供たちが大きく背負うことになります。
 そうした、いのちの連鎖に起因する体の不調に対して、現代医学の視点ではとてもとても問題解決に向かいません。現代土木建築もそうであるように、自然の流れと対峙するあり方の先には、極端な言い回しに聞こえるかもしれませんが、行きつくところ、壊死と行き詰まりしかないのが事実だと思います。

 私の息子は本当にありがたいことに、心あたたかな様々な方々が助けてくださり、優れた「民間療法」と言われるものをいろいろ紹介くださり、おかげさまで体の力も徐々に回復しつつあります。
 病という神秘、今回のことでは本当にこの上ない幸せを、息子も僕も実感させられました。たくさんの人の愛を感じ、そしてまた、世界のすべての命との確かなつながりを実感させられました。

 次男の不調は長い時間をかけて知らず知らずの間に体を傷めてきたもので、一朝一夕に「治る」というものではありません。
 でも、今ほど、息子とのつながり、いのちのきずなを実感できるときはこれまでになく、私たちは間違いなく、本当の幸せの中に包まれる、不思議な実感を共有しています。
 
 幸せとは何か、それは、自然の真理、意志に触れる機会を受け入れるものには確信をもって与えられるもの、そんなことを感じさせられます。



 今日は千葉が誇る自然酒蔵元、寺田本家の蔵祭り、痛みの中にいながら、「どうしても行きたい」という次男を連れて歩く、駐車場からの道中、足の痛みで何度も休憩しながら、酒蔵に向かいます。
 写真は長男が撮ってくれました。僕と次男です。思えば、僕は自分のやるべき使命に追われ、家族のことはほったらかしだったかもしれません。次男の病はそんな私に家族と向き合う時間を与えてくれたのです。どれほど大切な存在か、分かっていたようで実は、おろそかにしていたように思います。

 子供に学び、そして共に育つ、そこにあるのは天地につながる無限の愛以外、なにもありません。
  そんな気付きの機会を与えられたこと、天に地に人に、無限の感謝が沸き起こります。



 そして、小6の長男のこと、卒業前に自分の夢をマップにする、小学校での課題作品。
息子の将来の夢、「人を笑顔にできるような医者」、、そして息子の願いは、家族の健康、世界の平和、豊かな環境、そんな思いがこのマップから感じさせられます。
 自分だけの幸せを求めるのではなく、あらゆるいのち、そして地球上のすべての人たちの平和と幸せを求めて生きられる人になってほしい、それが本当の人の幸せなのだから。そんな親の願いが確実に伝わっていたと思うと、とてもうれしくなります。
 
 今日の投稿は親ばか特集になりました。

 次男の体の再生の切り札となったのが、ある方に紹介されたバイタルリアクトセラピー&ドイツの波動療法バイオレゾナンス、その治療院の先生曰く「人はみんな、地球の中心の一点に向かって立っている。なのに争うなんて、いかに我々はちっぽけな視点で生きていることに気づかされますね」

 地球の命、我々人間は地球の一微生物、一細胞にしかありません。地球を食い物にする文明の在り方が、難病を増やし、本当の幸せを奪い、いつしか人は自然の一員であることさえも忘れてしまいつつあります。
 
 そんな時代において、いのちのきずなに気づきを得る人も爆発的に増えていることも確かに感じます。

 下記に、私が大きな敬意をもって共鳴する医師の著述を紹介したいと思います。

「私たち人を含む地球上のすべての生き物は、地球の地形が変わったもの、つまり、地球の化身・分身・子供のようなもの、と言えます。
 すなわち、地球を傷つける全ての行為は、まわりまわって、私たち自身を傷つける結果になるのです。
 なぜなら、もとをたどると、私たちの体を作る材料は地球なのですから。
 同時に、未来の子供たちの体の材料でもあります。これを忘れてはいけません。
 「自然は未来の子孫から借りているもの」というネイティブアメリカン・ナホバ族のことわざがありますが、まさにその通り。
 現在、私たちのしていることが未来の子供たちの健康をも左右することになるのです」
(本間真二郎著 病気にならない暮らし辞典より)



 現在施工中の、Kさんの庭。朝の庭の写真とともに送られてきたメールを下記にご紹介させていただきます。

「おはようございます。最近きなこ(柴犬くん)の朝の日光浴の定位置です」



「それを見た愛莉(Kさんの娘)が、内から外へ。朝から楽しい時間が流れています。
おかげさまで庭との距離がぐっと近づきました。ありがとうございます」

心温まる、ありがたいメールでした。


僕は環境の再生、身近な環境劣化の問題の本質を伝えることに奔走しながらも、常に家庭に息づく庭環境を提供し続けています。
 僕は、現代の技術や暮らし方のなかで、劣化した環境を再び、癒しの環境へと導くこと、それが今の僕の庭作りと思い、その想いは今、いささかも揺らぐことはありません。
 そして、人も木々も微生物などの小さな命も心地よく、健康な木々草木に導かれ心身健康に育ってゆく、そんな環境を作り続けたい、気づきの場。
 その中で、子供たちは調和を学び、自然の本質である無償の愛に気づき、そして平和といのちの共存を志向する、そんな人という生物本来の健康で幸せな在りように立ち返る、そんなお手伝いが少しでもできたら、そんな思いを込めて、全力で庭を作り続けてまいりました。

 自然には意志があり、病もその一つで、人が浄化されるべき過程と思えば、しっかりと向き合うことで体も心もより良い方向へと導かれるものと感じます。

 無限の愛、それこそが自然の本質であるということ、今は素直にそのことを受け入れられます。
 心の底から感謝です。

 




 



投稿者 株式会社高田造園設計事務所 (2017年3月12日 15:35) | PermaLink