雑木の庭,造園のことなら高田造園設計事務所へ
HOME>雑木の庭つくり日記

雑木の庭つくり日記

バイオトイレ制作ワークショップのお知らせ    平成28年4月6日


 ワークショップ&講座のお知らせです。

 4月24日(日曜日)、千葉県長生郡長南町「千の葉学園」にて、バイオトイレつくりのワークショップを行います。


○主催 千の葉学園 (講師;高田宏臣)

○日時
 4月24日(日)
 集合:9:30
 ワーク開始:10:00〜午後

○参加費
 2,000円/人 ※お子様は参加費 無料

○服装
 汚れても良い作業できる服装や靴、帽子、

○持ち物
 大工道具(剪定ばさみ、腰ノコをお持ちの方はご持参下さい。)

飲み物(学園の水は井戸水の為、飲料水として使っておりません。各自ご用意下さい。)

○昼食
 カンパランチ(炊き出し)をご用意します。
 もちろんお弁当を持ってきて下さっても構いません。

○お申込/お問い合わせ
 sennohaschool2015@gmail.com
 090-8774-4906(杉浦)
 ※FBメッセージへのコメントでもお受けいたします。

なお、イベントの内容詳細は、下記、千の葉学園FBイベントサイトよりご確認ください。
https://www.facebook.com/events/254357171578958/

 お金をかけず、材料を周辺林から集めてつくる。そして用を足すだけでその土地の土や微生物環境を改善してゆく。そんなトイレつくりを学ぶ場です。
 参加費は大人2000円(ランチ付き)子供無料ですので、ぜひともお子様と一緒にご参加ください。
 学園の高学年の子供たちも参加します。

...

 トイレを作る、山にある土や枝葉を用いて壁や屋根を作る。そして、大地を痛めない、そんな工法を学べば、里山は楽しい遊び場に変貌します。
 そしてそこに特別な技術は何もいらず、特別な資材も必要なく、土や大地に対しての基本的な考え方さえ身に着ければ、誰にだって作れるものなのです。
 そんなトイレを一緒に作ることで、子供たちにも、大人にも、いのちのつながり、生き物の輪、そんなことを感じていただければうれしいです。

 


 シュタイナー教育の理念に基づき、伸び伸びと過ごし、成長する子供達、昨年1年間、学園の「家つくり」授業や学校林の環境改善を通して、この学園の子供たちと楽しい時間を共に過ごさせてもらいました。

 環境改善や家つくりの授業を終えた後、2か月ぶりの2月、学園を訪れると、子供たちは時間があれば裏山に入り、道を付けたり小屋を作ったり。



急な斜面を傷めないよう、そして歩きやすいよう、子供たちは自分たちで考えて必要な場所に階段をつけていきます。



 女の子も先頭に立って道づくり。



 そして、山で手に入る材料を用いて小屋を作る。 
 今はすべて、学園の子供たちが誰に聞くことなく、休み時間には山に入ってそんなことをしているのです。



 今、この学園では、まるで40年前の僕らの子供の頃のように、子供たちは夢中で山で遊びます。
 そして、必要なもの、作りたいものを自分たちで材料を拾い集めて工夫してつくる、それが今、彼らの日常になっているのです。

 そんな光景を目の当たりにして、昨年の家つくり授業、本当にやってよかったと、喜びがあふれます。



 昨年、毎月一回の家つくり授業で、みんなで作った横穴隠れ屋。



 子供たちがデザイン、色を塗って完成!黄色はクチナシを絞り、黒は灰炭、そして赤は弁柄を油で溶いて作りました。
 絵の具など要らない、土や岩、草木から採ればよい、そんな一つ一つの発見が、彼らの心を躍動させます。



 完成した小屋の茅葺き屋根の上で。

 子供が学び育つということ、それは学校や家庭、地域社会から3割を学び、周辺環境や自然環境から自ら7割のことを学んでゆく、という話を聞いたことがあります。

 私の子供の頃の時分を想うと、そのことは確かに納得できますが、しかし、今の子供たちは、そんな大切ないのちの学び場を持つ子ははたしてどれほどいるのだろうか、そう考えると、この学園の子供たちは本当に幸せだとしみじみ思うのです。

 そして、これからも、大人にも子供にも、自ら大地や自然環境から大切なことを感じ取る心を、一人でも多くの人に取り戻してほしい、そのために、できることはしていこうと思います。

 千の葉学園の生き生きとした子供達、彼らを見れば、今の社会の忘れ物に気付かされるかもしれません。

 興味のございます方、どうぞお申し込みくださいませ。



投稿者 株式会社高田造園設計事務所 (2016年4月 6日 19:32) | PermaLink