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雑木の庭つくり日記

千葉県佐倉市 流れの庭 植栽再開    平成24年8月25日



 お盆を挟んでまたまた中断していた佐倉市の流れの庭、猛暑のさなか、昨日から植栽再開です。
 木々が植わると、新しく作ったばかりの小川とは思えないほど、自然に溶け込んで見えてきます。川の奥行きもより一層深みが感じられるようになりました。



 木々と小川、そして再生した古民家。すべてがもともとそこにあったような調和と落ち着きを見せています。
 


 井戸水を循環させている流れの水は、いつも清らかで澄んでいます。これは川底が粘土土なため、川底に住みつく様々な微生物やバクテリアが川の汚れを分解してくれているのです。
 自然な生物浄化によって、特に人工的な浄化装置など作らなくても十分に美しい川が維持される、それが本来の流れの在り方ではないかと思います。



 庭の中の回遊路。石段の上は母屋の庭です。そこからこの木立の合間の園路を抜けて、下段の流れの庭に伝います。
 園路は晩夏の日差しを浴びて、少しさびしげな気配を感じさせていました。

 思えば2年前、入母屋民家の解体作業から始まったこの庭の工事も、いよいよあと数週間で完成です。
 心血を注いで作り上げた庭が間もなく完成を迎えるとき、うれしさと同時にいつも寂しさを感じます。工事期間が長かった分、その思いもひとしお深いものがあります。
 いよいよ終盤です。厳しい残暑の中、最後まで気を抜きことなく、全身全霊でこの庭を仕上げていきます。
投稿者 株式会社高田造園設計事務所 (2012年8月25日 17:55) | PermaLink